俺と100本の映画 ☆ おすすめ映画ランキング

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隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS



隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS
上映時間 118分
製作国 日本
公開情報 東宝
初公開年月 2008/05/10
ジャンル 時代劇/サスペンス/アクション
HP
監督:樋口真嗣
出演:松本潤
長澤まさみ
阿部寛
宮川大輔




総合:★★
内容:★★ 俳優:★★ 映像:★★
感想:楽しい・笑える・興奮する

「隠し砦の三悪人」から「スター・ウォーズ」へ,そして本作品へ.
2つの作品を織り交ぜたような作品.


物語は,秋月の武将六郎太と雪姫,偶然秋月の隠し金を発見した武蔵と新八が,お家再興のため、軍資金を担いでの早川領への逃亡劇が描かれる.

おすすめ映画<%sub_title>批評

中盤までは若干の違いはあるものの,オリジナルと同様のストーリー展開.
テンポがいいので,気楽に楽しめる.

しかし,火祭り後から違う方向へ.
内容の変化とともに,雪姫や武蔵のキャラクターが突如変わってしまった印象.

その方向性は,まさに「スター・ウォーズ」のデス・スターでのレイア姫救出劇.

オビワンとダース・ベイダーの決闘,ビームが飛び交う中でのレイアとルーク,おいしいどころのハン・ソロなど,思わず重ねて見てしまう.

二枚目路線の武蔵役に松本潤.
アクションは真壁六郎太にとられ,コメディ要素は新八にとられ,見せ場もなくぱっとしない.

雪姫役の長澤まさみは,単に男装しているだけで,台詞の切れも今ひとつ.
上原美佐が演じた雪姫の芯の強さや存在感には遠く及ばない.

コメディ要素を一手に引き受けるのが新八役の宮川大輔.
はじけすぎて浮きすぎることもなく,お笑いとして,俳優として,いい味を出してました.

真壁六郎太役の阿部寛は,豪傑という言葉がぴったり.
現代劇では無駄にいい体が,時代劇ではとても活きてくる.
迫力も三船敏郎に負けていない.

ライバル鷹山刑部役に椎名桔平.
全身黒ずくめの甲冑姿は,まさにダース・ベイダー.
この二人の決闘シーンはなかなかの見もの.

ただオリジナルにあった槍での決闘が無く,過去の因縁が台詞のみだったのは残念.
そのため,彼のキャラクターが薄くなってしまった印象.

インパクトのあったオリジナルの「裏切り御免!」の台詞や展開に比べ,本作のような王道の展開や,とってつけたような「裏切り御免」では今ひとつ物足りない.

2つの名作を追うものの,主演二人が光らず名作には遠い作品でした.

紀元前1万年



紀元前1万年
10,000 B.C.
上映時間 109分
製作国 アメリカ/ニュージーランド
公開情報 ワーナー
初公開年月 2008/04/26
ジャンル SF/アドベンチャー
HP
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:スティーヴン・ストレイト
   カミーラ・ベル
   クリフ・カーティス




総合:★☆
内容:★ 俳優:★★ 映像:★★☆
感想:独創的・興奮する・ロマン


紀元前1万年の動物たちを楽しめる映画.

物語は,村を襲われ仲間や愛する者を奪われた主人公デレーによる救出劇が描かれる.

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まずなんといっても,マンモス.
その毛並みから迫り来る姿まで,本物のように迫力が感じられる.
ただCGで何でもできてしまう昨今,「ジュラシック・パーク」で初めて恐竜の群れを見たときほどの感動はなかった.
それでもマンモス狩りの様子は,新鮮でなかなかのみもの.
その他にもサーベルタイガーや巨大な鳥など,行く手には紀元前1万年の動物たちが映像として蘇る.

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ストーリーは,序盤から中盤までは,他の部族の急襲,予言,支配する部族の登場やピラミッドなど「アポカリプト」と似た点が多い.
ただ「アポカリプト」のほうが現実っぽく生々しかった.
監督がローランド・エメリッヒだけに,救出劇,民衆の解放をメインに,より単純でエンターテイメント性が高い.


おすすめ 映画 DVD 100本 ランキング <%sub_title> 批評

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主人公デレーを演じるスティーヴン・ストレイト.
なにかもの悲しくてはかなげで,愛する者を奪われ,予言された人物にふさわしいか迷う主人公の姿にぴったり.

エバレット役のカミーラ・ベルは,その目と眉毛が特徴的.
原始的な格好をしていても,紅一点美しく光っていました.

個人的には,エバレットをなんとか手に入れようとする敵隊長の存在感が印象的.

ピラミッドを中心とした広角での都市の映像は,荘厳さを感じさせる.
さらにマンモスの暴走などの戦いの様子は,ラストを盛り上げるにふさわしかった.
けれど「ロード・オブ・ザ・リング」の象ムマキルの映像を思い出させる.

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最後にかけての突然の決着,とってつけたようなハッピーエンド,映画としてはなんだか物足りない.
単に支配者をいきなり倒すだけでなく,そこでもう一つ何かやりとりがほしかった.
また父親との関係も,期待していたよりあっさり片付けられてしまって残念.

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迫力あるマンモス映像は楽しめるけれど,もう少し内容にも時間とお金をかけてほしかったです.

クローバーフィールド/HAKAISHA




クローバーフィールド/HAKAISHA
CLOVERFIELD
上映時間 85分
製作国 アメリカ
公開情報 パラマウント
初公開年月 2008/04/05
ジャンル SF/パニック
HP
監督:マット・リーヴス
出演:マイケル・スタール=デヴィッド
   マイク・ヴォーゲル
   オデット・ユーストマン




総合:★★★☆
内容:★★☆ 俳優:★★★ 映像:★★★★
感想:独創的・怖い・衝撃的


臨場感あふれるアトラクションのような映画。

冒頭の主人公ロブの送迎会での様子やコメント撮りは、個人的には、いつもパーティなどで撮影担当していただけに、カメラ越しの映像はなんだかなじみ深い。

そして、予告編でもおなじみの「自由の女神」の頭が飛んでくる映像。
「エンパイア・ステート・ビル」や「東京タワー」よりも、インパクトがあってこれからの展開を期待させてくれる。

おすすめ 映画  100本 ランキング <%sub_title> 批評


お金をかけた映像をこれでもか!と見せつける映画は多いけれど、この作品ではそれをあえてハンディカメラの映像でインパクトある映像を徐々に小出し。
それも地上からの映像一辺倒だけでなく、様々な角度から徐々に全体像がわかるように工夫もされていて、観客としては、もっとはっきり観せて!状態で、最初から最後まで映像に惹きつけられる。

臨場感という意味では、阪神大震災でも経験したけれど、その現場にいる当事者というのは、
意外と情報不足で全体像が見えず、何が起こっていてどうなっているかわからないもの。
そういう状況が映像を通してリアルに伝わってきました。


おすすめ 映画  100本 ランキング <%sub_title> 批評

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ハンディカメラでの映像というと、やはり思い出すのが「ブレア・ウィッチ・プロジェクト(BWP)」。

最後まで謎のまま心理的な怖さが続いた「BWP」に対して、本作品では、何か分からない心理的な恐怖から、その全体像が明らかになっていく中で物理的な恐怖やアトラクション的な要素に変わっていくところが大きな違い。

その映像は、画面揺れが激しく素人さを演出している一方で、みせるべきところはしっかりと効果的な演出がされていて、考え抜かれたプロっぽさが伝わってくる。

といっても映像の揺れは激しいので、後ろの席で観るのことをおすすめします。


そして、この映画の最も評価できる点は、テープの上書きというアイデア。
1本のビデオテープにつまった2つの日の出来事。
この手法によって、キャラクターの人間関係やストーリー性やラストへの展開もより深みあるものになっていました。

ストーリーや登場人物はというと、画面に映るキャラクターは美男美女だったり、
主人公が熱血漢だったり、お決まりなパターンであったりと、どちらかというと凄く映画的。

個人的には、画面にあんまり登場してなかったけど、空気を読まずにひたすら撮影し続ける
ハッドがお気に入りでした。


おすすめ 映画  100本 ランキング <%sub_title> 批評

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この作品では映画そのものだけでなく、映画の世界の日系企業のサイトがあったり、マンガだったりと、メディアミックスされているのも特徴の1つ。

「BWP」もそうだったように、こういう映画はネットなどの盛り上がりや謎解きなどの過程を
一緒にリアルタイムで楽しむのが1つの醍醐味ではないかと思います。

でもマンガを読んでみたけれど、残念ながら内容ははっきりいってチープでした。
やはり特異な映像表現があってこそなのかなと改めて感じました。

続編の話も聞かれるけれど、謎を明らかにしすぎず、謎が謎を呼ぶくらいにして、今回以上の映像表現に期待したいところです。

Youtube的ならいろんな人の視点からの映像とかでも面白そう。
日本ならニコニコ動画的映画とか?でも、みづらいね。

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冗談はさておき、アイデアは既存のものの組み合わせとよくいうけれど、その言葉通り、組み合わせ次第で、既存の内容もここまで面白くできるものなのかと改めて感心しました。

配給はパラマウントだけど、USJのアトラクションにでもしてもらいたい作品でした。

ガチ☆ボーイ


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ガチ☆ボーイ
上映時間 120分
製作国 日本        
公開情報 東宝
初公開年月 2008/03/01
ジャンル 青春/ドラマ/コメディ
HP
監督: 小泉徳宏
出演: 佐藤隆太
    サエコ
    仲里依紗
    宮川大輔


おすすめ度:★★★☆
内容:★★★ 俳優:★★★★ 映像:★★☆
感想:泣ける・元気になる・ハッピー


佐藤隆太のひたむきな演技に泣ける映画。

序盤のサムい笑いのノリにこの先どうなるのか不安だったけれど、
佐藤隆太演じる主人公にフォーカスされだす中盤からは、引き込まれていきました。

おすすめ映画

序盤の物語目線の軽いノリの日常と、中盤の主人公目線からの日常との対比が、同じ日常なのに、「高次脳機能障害」の事実と苦悩や不安が表現されていて、身に詰まる思いがしました。


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ストーリーの本筋は、予想通りの王道の展開。
しかし、記憶障害があるが故のエピソードの使い方とタイミングがとてもうまい。

時には辛く悲しく、時には切なく、時にはハラハラさせられたり、本筋のアクセントになっていて
最後まで楽しませてくれる。
個人的には、サエコとのバスシーンが一番グッときました。

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そして、どのシーンも佐藤隆太の演技や表情に、主人公の心情がストレートに伝わってきて、思わず涙がでてしまう。
ガリガリの身体や人の良さそうな性格もふくめて、まさにハマリ役といっても過言ではない。

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記憶障害の映画はいろいろあるけれど、「記憶はなくても、身体が覚えている」という発想、そしてそれをうまく活かすプロレスという設定がうまい。
少々出来すぎなところも感じますが、映画のテンションからすれば個人的には許容範囲。


CMや予告編で流れるチャットモンチーの主題歌の雰囲気そのままに、
前向きで元気になれる作品です。

母べえ


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母べえ
上映時間 132分    
製作国 日本     
公開情報 松竹       
初公開年月 2008/01/26
ジャンル ドラマ
HP
監督:山田洋次
出演:吉永小百合
    浅野忠信
    檀れい




総合:★★★
内容:★★★☆ 俳優:★★★ 映像:★★☆
感想:切ない・悲しい・泣ける


母べえの「女性の強さ」を感じる作品。
しかし、それは現代の社会進出した「女性の強さ」とはまた違った意味での強さ。
夫を信じ想い続け支えてひたむきに生きる、そして娘達を養い家庭を守る妻や母としての女性の品格。




道が逸れ始めた日本において、父べえをはじめ、世の中に流されないしっかりとした
それぞれの価値観を持って強く生きる人たち。
ただ純粋で素直であるがために、世の中のつまはじきものにされてしまう。
そうさせてしまう混沌とした時代だったのが嫌になるほど伝わってきました。



吉永小百合は、凛とした強さともろい繊細さをあわせもち、常に気を張って無理してがんばっている母べえの姿がとても絵になっていました。
ただこの時代に感情を出すのは美徳とされなかったかもしれないけれど、それでも押し殺せないほどの激しい感情の一面もみせてほしかったところ。

叔母さん役の檀れいも吉永小百合に負けない気品と女性の美しさが魅力的。

浅野忠信演じる山ちゃんからは、一生懸命で誠実な姿や優しさ、時折みせる男としての固い決意というものが奥底に感じられました。
また笑福亭鶴瓶演じる奈良のおっちゃんは、良くも悪くも歯に衣着せぬとても人間的な存在で観ているこちらもほっと安心させられる。
そして、「家の中に男の人がいるっていいわね」という母べえの言葉とおり、欠けた父べえの存在を補うように、家族を支えあっていく姿が印象的でした。




それでも、やはり満たされない母べえの父べえへの想い、そして戦争は容赦なく大切なものを奪い去ってしまう非情さが後半に痛く突き刺さりました。

そして、ラストにかけては、涙を誘われました。
ただ山ちゃんのラストシーンは、映像化しなくてもよかったように思いました。
話を聞いた母べえの姿を映し続けるだけのほうが、観ている側により深い悲しみを伝えられたのでは?

また監督の反戦の想い、母べえの父べえを支え想い続ける気持ち、山ちゃんの無償の愛、
いろんなものが詰め込んであるだけに、ややピントがぶれて均一化されてしまった印象。

「Always 三丁目の夕日」のような古き良き時代を懐かしむのもいいけれど、戦前戦中あってのその後の日本。
思い出すのはつらい過去なのかもしれないけれど、つい何十年か前にこういう世の中であったということを、その時代を生きた人でないと、知らないことや知っているけれど忘れてしまうことは多い。

そういう意味では、別世界のような戦争映画ではなく、戦争に翻弄されてい家族を描くことによって、またその後の現代とつながっていることで、より身近なものとして思い出させてくれました。


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